萩焼 鬼萩 by 黒田岳 酒器 ”複雑な佇まい”
今日もまた酒器のお話。
日本の焼物の世界?では『一楽、二萩、三唐津』という表現があるそうです。
どれも江戸時代の茶人に愛された、格式の高い産地だそうです。
そんな格式とは無縁の、単なる酒飲みのワタシですが、こちらの萩焼の酒器(湯飲み?)もよく活用させていただいております。
萩焼の陶芸家である黒田岳さんが作られた鬼萩シリーズになります。
粗い萩の土を使用し、ピンクやクリーム、ヒビ模様やコゲといった鬼萩ならではの玄妙な世界が表現されていますね。
以前にご紹介させていただいた京焼の華やかさとはまた別の趣があり、その複雑な佇まいはどう表現すれば良いか難しいですが、荒々しさと繊細さが共存したような、そんな酒器ですね。
商品には、
『土と火とそして 私自身の間を右往左往している日々の中で焼けたものです。億万年の眠りを喰っていた土は 熱い目に合い迷惑顔かも知れません。』
というメッセージが添えてありました。
とても深いですね。
蕎麦や天ぷらなんかと一緒に、日本酒と合わせたいですね。
いやぁ日本って本当によいものですね。
水野晴郎でした。
あ、ちがう間違えました。Desole~。