バブアー ビデイル “60年の時を再現”
ワタシの所有する多くの英国製品の中で、最も英国らしく、品質もまた素晴らしいと感じるのがバブアー社の定番であるビデイル。
その中でも細身で丈のバランスも良いビデイルSLを愛用しております。
今から約十年前にイギリスに住んでいたときに、リージェントストリート店にて購入しました。
当時はセールのシーズンで、英国限定“アンティーク・ヘリテージ”のスリムフィットSLがお安く出ていました。
ネイビーにするか、ブラウンにするか、店頭でしばらく悩みました。
悩みに悩んだ結果、最終的にネイビー2着、ブラウンを1着の合計3着を大人買いするという暴挙に出ました(笑)。
あれから約十年経ちますが、今だに1本目がヘタることなく現役なので、ビデイルは死ぬまでもう買う必要がないかと思います(笑)。
バブアーには昔から熱狂的なファンがおり、中古で歴史モノを探したり、オイルを定期的にしみ込ませたりする方もいらっしゃいますが、ワタシはいたってノーマル。そこまでこの英国製品への愛はございません(笑)。
でもこのビデイルは名前が“アンティーク・ヘリテージ”となんだかスゴイだけあって、ちょっと特殊なんです。
- アンティーク=アンティーク加工
- ヘリテージ(遺産)=1950~1960年代製のような風合いを再現
ということらしいです。
バブアーの1950~1960年代に作られたアンティークジャケットには、アンティーク独特のテカリが出るものがあります。
このアンティーク特有のテカリを、加工にて再現したのがこちらのモデルだそうです。
イギリスの伝統を技術で再現。なかなかやるではないですか。
また、これまでバブアーを敬遠してきた理由のひとつが、その『オイルの独特な匂い』。
オイルがしみ込んだコットンジャケットは、雨風を凌ぐには良いのですが、実際に電車やクローゼットでオイルが匂うのがちょっとイヤだったんです。
ところが、このアンティーク加工モノはオイルの匂いがほとんどなく、またオイルのメンテナンスも不要。
3着は買いすぎかと当時は思いましたが、なかなか良い買い物だったと思います。
実際の着心地ですが、細身で風雨も凌げてなかなか快適です。
ただ、存在感が意外と強いジャケットなので、これを着るともう『THE バブアーを着ている人』になってしまうので、首元のスカーフで遊ぶか、パラブーツのボリューム靴で存在感を出すかくらいしかアレンジがききません。
あまりにも有名で人気の定番ですが、一着持っておいて損はないかもしれませんね。
ぜひお探し Allez !