"REVUE DU LUXE" ~ 自腹散財による逸品レビュー

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京都 市原平兵衞商店の箸 “匠の仕事、おそるべし”

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今から20年以上前、京都で箸を買いました。

『せっかくだから良いものを』という理由で、貧しい学生ながら、なけなしのバイト代をはたいて京都の市原平兵衞商店にてこちらの箸を2膳、買いました。

確か1膳、5000円くらいだったように記憶しています。

いまネットで見てみると、『平安箸 天細』かと思われます。

なぜこの箸を選んだのかは定かではありませんが... それにしてもこの箸は格別です。

もう20年近く使用しているにも関わらず、割れや折れもなくいまだに現役として活躍してくれています。

(長年の使用で、色が徐々に薄くはなってきましたが...)

この箸で和食を食べると、安いお惣菜でもあら不思議、まるで京都の料亭にいるかのような高級感が醸し出されます。

何が違うのかとよくよく眺めてみると・・・やはりこの箸の箸先の細さ!

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刺さりそうなくらい箸先細っ!

天細と表現されるだけあって、本当に細いです。繊細です。

こんなに細い箸先の箸は他に見たことがありません。

繊細な箸先でつままれた料理は、繊細かつ上品に映ります。

日々の食事に彩を添えてくれる工芸品としては、超一流ではないでしょうか。

『高いモノにはそれだけの意味と価値があるんだなぁ』と、感心しきりです。

おそるべし、市原平兵衞商店。

京都にお越しの際は、ぜひご訪問 Allez !

一生モノの箸にきっと出会えると思います。