パラブーツ ルソー “おチャラけのマジメ顔”
パラブーツは基本、ふざけています。
いや、本気でフランスらしい遊び心を追求し続けた結果、英国靴では出せない独特の世界観に到達し、いま時代がその世界観にマッチしたことで大人気を博しています。
世の主要産業がハードからソフトへ、オフィススタイルがフォーマルからカジュアルへという世の中の流れは今後も継続し、これからもパラブーツの人気は続くでしょう。
さて、そんなおチャラけたイメージの強いパラブーツが、ちょっと真面目な靴も作っているのをご存じですか?
その代表がこちらのルソー。
パラブーツの不朽の名作と言われるシャンボードと同じUチップ型のシューズですが、そのラスト(靴木型)はよりシャープでスマート。
シャンボードがジーンズやチノとの合わせを前提としたカジュアル靴だとしたら、間違いなくこちらはスーツやジャケットを意図したドレス靴と言えます。
『なんだ、パラブーツも本気出せばマジメなの作れんじゃん』とツッコミたくなるような佇まいですが、よく見るとノルウェージャンウェルト製法で作られていたり(マニアックなので割愛。雨雪に強い特殊製法)、フランスの名門タンナー“デュプイ社”のレザーが使われていたりと、まあコダワリが強い。
さすがパラブーツ、マジメ顔の靴にもフランスらしい遊び心が満載です。
耐久性も抜群で、もうかれこれ2年ほど履いていますが、余計なシワが入ったり、レザーにダメージが出ることもなく活躍してくれています。
まだしばらくはワタシのパラブーツ愛も続きそうです。
ジュテ~ム。